【2010年3月】

 2010年3月は題記のように大丸にてユニセフに纏わるイベントが盛大に行われました。デパートの一角に溶け込んでしまうとユニセフのお馴染みのイベントも一味違う気がしませんか?見る程に可愛く楽しいアイテムがどんどん増えてるユニセフグッズ!多くの皆様にお立ち寄り頂き、約34万円の募金を頂きました。関係者の方々及びご協力頂きました方々に心よりありがとうございました☆

 

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2010年度は新千歳空港の新ターミナル移転に伴い、いつもより早い回収となりました。海外旅行客の皆さんとリンクする要素も多いこの募金、今年の手ごたえはどうだったのでしょうね~(^◇^)ご協力頂きました皆様に、ありがとうございました!
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今年に入ってから我が支部には美女とイケメンが増えたような気がします(笑)おっと~若~い.。.:*☆この頃では「最近の若者は...凄く偉い.。.:*☆」と評判上々.。.:*☆私達は今後の活躍に好ご期待です!!皆様~今後どこかで我が支部の精鋭を見かけたら応援してくださいませ~。&今後とも講師陣をよりどりみどり取り揃えまして、全道に出張していきますので、どしどし講演会・講義などもお待ち申し上げておりま~す.。.:*☆

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【続】ハイチ地震緊急募金

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第38報
子どもたちを支援の「真ん中」に

【2010年3月9日 ハイチ・ポルトープランス発】

© UNICEF/NYHQ2010-0174/Shehzad Noorani
ハイチの首都ポルトープランスのラカイ・ドン・ボスコセンターに配布されたユニセフの早期幼児開発ケアキットに入っていたおもちゃで遊ぶ女の子と、その様子を見守る年上の男の子たち。

ポルトープランス市内のとある空き地。地震で倒壊した建物などで壊されたセダンや小型トラック、スポーツ多目的車(SUV)が並び、その隙間を縫うように、テントや防水シートが並び、人々の衣服がところ狭しと木製の棒で吊るされています。かつて自動車販売店だったこの場所は、今、1万5000人を超える数の被災者が野宿を続ける避難所になっています。そして、その1万5000人の多くが、18歳未満の子どもたちです。

100万人以上の子どもたちが被災した大地震の発生から7週間が経過しました。ユニセフは、他の人道支援団体と共に、こうした臨時避難場所での生活を余儀なくされている幼い子どもたちへの支援の一環として、早期幼児開発ケアキットを提供しています。

包括的なアプローチ
© UNICEF/NYHQ2010-0170/Shehzad Noorani
ポルトープランスにあるラカイ・ドン・ボスコセンターに届いた早期幼児開発ケアキット。

このキットは、子どもたちの様々な権利を守り、様々なニーズを満たすことを目的に、ユニセフが開発したものです。一つのキットには、約50人分のおもちゃの他、安全な遊び場を作るための資材、様々な年齢の子どもに対応した学習用品、基礎的な衛生用品、そして、このキットを活用する人々へのイラスト付ガイドブックなどが入っています。

すでに約40ヵ国で使用されているこのキットは、主に自然災害や武力紛争などの状況に置かれている子どもたちを念頭に作られており、その内容は、就学前の幼い子どもたちに特有の社会的、情緒的、身体的、そして認知上また発育上のニーズに合わせて活用できるように配慮されています。

地震発生後、このキットは、児童養護施設や「子どもに優しい空間」、栄養不良児のための給食センターのほかに、小児医療センターや孤児院、保育所などに配布されました。ユニセフはまた、こうした活動を、他のユニセフやNGOの支援活動とも有機的に連携させるべく、作業グループを設置しました。

新たな「機会」の創出

ユニセフのキャサリン・マテルノウスカ子どもの保護専門官が、元自動車販売店の敷地に作られた避難キャンプに初めてこのキットを持ち込んだ時、数十人の子どもたちが列を作りました。クレヨン、塗り絵、色とりどりのブロックがひとつずつ取り出されると、子どもたちは手を叩いて大喜びです。小さな子どもたちは飛びはねて喜んでいました。

ユニセフは、出来る限り早く、このキットをハイチ全土で配布できるよう準備を進めています。未だに、ほとんどの学校が休校したままですが、ユニセフのマテルノウスカ専門官は、このキットが、子どもたちのニーズを満たし、新たな「機会」を与えてくれていると話しています。

「こうしたゲームは、子どもたちに"安全な空間"を提供しているのです」「(学校が機能を止めてしまっている中でも)算数の知識や読書力をみがくための勉強の機会を提供してくれています。女性に対する暴力等の問題を話し合ったり、どうしたら子どもたちが自分自身を守れるのかを知る好機となっています。」

ユニセフは、復興・開発に向けた支援の中心に、子どもたちのニーズに応える活動が位置づけられるよう、ハイチ保健省や教育省、社会福祉研究所、他の人道支援団体と密接に協力しながら支援活動を続けています。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第37報
ユニセフ広報官からの報告

-ユニセフ広報官ロシャン・カディヴィの報告-

© UNICEF/2010/Khadivi
首都ポルトープランスの通りでは、ハイチを襲った1月12日の地震の傷跡をいまだに目にすることができる。

私は、ユニセフの緊急支援活動の応援チームの一員として、30日前ハイチに入りました。

週末も休日も無く、猛暑の中、日の出から深夜までの勤務。トゥーサン・ルヴェルチュール国際空港の隣に立てられたユニセフの仮設事務所を拠点にした30日間は、目まぐるしく過ぎていきました。ポルトープランス市内にあったユニセフの現地事務所や備蓄倉庫も、1月12日の地震で使えない状態になってしまったため、ユニセフは、この仮設事務所を拠点に、大規模な支援活動を展開しています。

私自身、これまで、世界中の多くの緊急支援の現場で活動してきましたが、今回のハイチでの活動は、私にとって特別な経験となりました。首都ポルトープランスの道という道で、全半壊した建物を目にしました。この震災のすさまじさを物語っていました。

復興への硬い決意
© UNICEF/2010/Khadivi
地震で破壊されたポルトープランスにある教会。

震災後、北米からかけつけたハイチ出身の同僚に、ハイチの人々がどのようにこの震災に対処しているのか尋ねました。彼は、「ハイチの人々は、皆さんが想像しているよりもずっと確固たる決意をもっています。今、彼らの周りにあるもの全てが震災を思い出させてしまいます。だから、震災を忘れるのは難しいことです。それでも、ハイチの人々は前に向かって歩んでいます」と、答えました。

首都にあるシャン・ド・マルス公園は、特に毎年2月に開催されるカーニバルの時期は、非常に賑やかな場所でした。しかし今は、この公園もポルトープランス周辺の他の多くの場所と同様、被災者の避難所になっています。

公園で遊んでいる子どもたちを見つけました。子どもたちは笑いながら、ユニセフのスタッフが「赤ちゃんに優しいテント」の活動状況を確認しているのを興味深そうに眺めていました。ユニセフは、他の人道支援団体やハイチ政府と協力して、避難キャンプでの暮らしを余儀なくされている授乳期の母親と新生児のために、母親が安心して赤ちゃんに母乳を与えることができる空間を確保した「赤ちゃんに優しいテント」を各地に設置しています。

またこの公園では、清潔な飲料水の提供、子どもたちへのはしか、風疹、破傷風、ジフテリア、百日咳の予防接種、トイレの設置、保護者と離れ離れになった子どもたちの発見・登録などの活動も展開しています。

近づくハリケーンの季節
© UNICEF/2010/Khadivi
崩れてきた建物の下敷きとなり、押し潰された車(ポルトープランス)。

雨季とハリケーンシーズンの季節が近づく中、ユニセフの水と衛生専門チームは、ハイチ当局と共に、トイレの数を増やし、飲料水を配布し、被災者たちの衛生状況を改善するために活動しています。こうした活動は全て下痢性疾患の流行を回避するために行われています。

これは大規模な支援活動です。避難キャンプの数は、首都ポルトープランスのみならず、ジャクメルやレオガンといった被災地でも増え続けているのです。ハイチのほとんどの地域では、地震発生前から十分な下水設備が整っていませんでした。このため、今後の支援活動にさらなる困難な状況を引き起こしています。

私は、ハイチの活動にあたっている同僚たちに畏敬の念を抱いています。彼らの多くも、この壊滅的な自然災害で家族を失い、自宅が崩壊したり、全ての所持品を失いました。にも関わらず、彼らは毎日仮設事務所に足を運び、ハイチの子どもたちの暮らしが少しでも改善するよう、活動を続けているのです。

ハイチでの滞在の最後の週となった今週、ポルトープランス近郊のジャケ山に設置されたテントの学校で、ヨランダと言う名前の9歳の女の子に会いました。ヨランダちゃんが暮らす山の中のコミュニティへは、急な山道を登っていかなければなりません。ヘリコプターでさえ着陸が困難な地形であるにもかかわらず、ユニセフの物資供給チームは、臨時の学校と保健所を建てるためのテント、スクールキット、医療品、基礎医療資材を届けました。

希望をもたらす仮設学校

「絵を描くことと歌うこと、それから友達と一緒に遊ぶことが好きなの。今日はとても楽しいわ。」 震災で自宅と学校の両方を失ったヨランダちゃんは話します。ヨランダちゃんの先生のオニクケル・ポールさんは、テントでの学校活動の再開は、子どもたちのみならず彼らの両親や保護者にも、ハイチの状況が徐々に改善されているという希望をもたらすものになると話しました。

ハイチの首都と周辺の地域では、学校が再開されたのは、まだほんの一握りに過ぎません。しかし、3月31日に授業を再開できるよう、大勢の人々が教育省をサポートしています。この目標を達成するために、教室として使用されるテントや、教師となる人材の確保と研修が進められています。また、子どもたちが落第しないよう、集中学習プログラムも実施される予定です。

最近、ある記者の方に、ハイチが、立ちはだかる大きな課題にどう対処していくのかと尋ねられました。私は、そうした困難が立ちはだかっているからこそ、ユニセフが様々な人道支援機関と協力して活動しているということ、また、ハイチのことが新聞のニュースとなってもならなくても、ユニセフは長期的な支援を続けてゆくと答えました。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第36報
地震が奪ったもう一つの命綱

【2010年3月2日 ハイチ・ポルトープランス発】

© UNICEF Haiti/2010/Valcarcel
ポルトープランスの避難所のテントの中で、ユニセフのミミ・トリビエHIV/エイズ担当官と一緒に座るジーンさん(仮名)。

ジーンさん(仮名)は、ハイチの首都ポルトープランスに設置された臨時避難所のテントの中に敷かれたマットレスの上に座っています。テントのビニールの壁の隙間から午後の日差しが差し込む中、ジーンさんは話し始めました。

ジーンさんは28歳。HIVと共に生きています。現在妊娠6ヵ月です。1月12日、壊滅的な地震がハイチを襲ったその日、ジーンさんは市場から自宅に戻る途中でした。地震が発生したとき、一番に考えたことはお腹の赤ちゃんのことでした。お腹の赤ちゃんを守るため、落ちてきた瓦礫を避けようとした際指を骨折しました。ジーンさんは、この地震で父親や夫、そして、かつて彼女の身の回りにあった全てのものを失いました。しかし、ジーンさんの赤ちゃんは無事でした。

「赤ちゃんの名前を考えていますか?」と、ジーンさんに尋ねました。

「いいえ。考えることができません。地震の後、そういったことを考える余裕がありませんでした。今でも気が動転して、頭が混乱しているんです。」(ジーンさん)

地震に奪われた命綱
© UNICEF Haiti/2010/Valcarcel
ハイチに設置されたユニセフの臨時事務所となっているテントの前に立つ、ユニセフのミミ・トリビエHIV/エイズ担当官(右)と、報道機関への対応などのために応援に駆けつけたスペインのユニセフ国内委員会のダイアナ・ヴァルカーセル(左)。

地震でジーンさんの自宅が崩壊したため、抗レトロウイルス薬(ARV)による治療も受けることができなくなりました。地震発生から数日後、ジーンさんはなんとか保健所で薬を手に入れることができました。HIV母子感染を防ぐための治療も受けています。しかし、抗レトロウイルス薬(ARV)治療が中断してしまったことは、HIVと共に生きる妊婦さんたちにとって不安の種でした。

ジーンさんがHIV陽性と診断されたのは、2006年6月のこと。ジーンさんは、ユニセフが支援している地元NGOの活動を通じて、抗レトロウイルス薬(ARV)治療の存在を知りました。そして、ジーンさんのプライバシーが厳守される民間の保健センターで、治療を受けるようになりました。

仕事を失った今、ジーンさんには、民間の保健センターで治療を受ける余裕はありません。かと言って、ポルトープランス総合病院で治療を受けると、HIV陽性であることが周囲に知られてしまうのではないかと恐れているのです。

ハイチ保健省によると、ハイチでは、12万人の人々がHIVと共に生きています。そのうち、約6万3,000人が女性で、7000人が妊婦、8,500人が子どもです。若者のHIV感染率は驚くほど高く、特に若い女の子の感染率は、男の子の2倍にも達しています。

HIV感染の予防

ユニセフは、2006年から地元NGOと協力し、ハイチの中央高原地帯でPMTCT(母子感染予防)活動を展開し、これまでに、2,000人以上の女性がその恩恵を受けました。ユニセフはまた、首都ポルトープランスで、この国最大の規模でHIV/エイズの外来診療を行っている病院で、乳児から若者を対象にしたHIV/エイズの診断、予防、治療活動を支援してきました。

この国の人々が大地震で多くのものを失った今、ユニセフは、HIVと共に生きる人々が、医療的なケアを受け、抗レトロウイルス薬(ARV)を処方され、治療が中断されることのないよう活動しています。特に農村地域に焦点をおいたPMTCT(母子感染予防)活動を拡大するため、保健省を継続して支援していく予定です。また、地元NGOと協力して、若者向けのHIV予防活動も積極的に支援し続けていきます。

今年5月、ジーンさんは、新たな家族となる赤ちゃんを出産する予定です。ジーンさんは、自らのために、そして赤ちゃんのために非常に重要な抗レトロウイルス薬(ARV)治療が受け続けられることを願っています。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第35報
震源地近く、山岳地帯の被災者にも安全な飲料水を

【2010年2月26日 ハイチ・レオガン発】

© UNICEF video
最も孤立した山岳地帯に住む人々に支援を届けるため、ユニセフは、地元のNGOなどと協力して、ラバにバケツと浄化剤を載せて運んでいます。

簡素なプラスチックのバケツと安価な浄水剤が、レオガン郊外の山岳地域に暮らす人々に安全な飲料水を提供するために使用されています。この地域は、1月にハイチを襲った地震の震源地近くに位置しています。

山岳地域に暮らす人々の多くは、飲み水を川の水に頼っているため、下痢性疾患をはじめ、水を媒介する病気に極めて感染しやすい状況に置かれています。こうした状況は、特に5歳未満の子どもたちを危険にさらしているのです。

このバケツには、蛇口が付いています。このバケツが、浄水剤と一緒に山岳地域に暮らす人々に届けられています。アクセスが難しいコミュニティに、非常に効率よく安全な水を届けられる方法です。

僻地の被災者に安全な飲料水を
© UNICEF video
レオガン市内では、保健スタッフ165人が被災した家族のために、バケツと塩素を分配している。

ユニセフは、水の支援を専門に行っている地元NGOと国際NGOと共同して、プロジェクトを実施しています。このプロジェクト自体、震災前に既に他の地域で実施されていたものなので、地震発生後、この地域に導入するのに最も適した方法だと判断されました。被災者に総数1万5,000個のバケツと浄水剤のセットが届けられる予定です。

「レオガンにあるこのコミュニティには、16万人の人々が暮らしています。地元の保健スタッフ165人と協力して、バケツと浄水剤を配布しています。」地元NGO組織のマイケル・リッター代表はこう話します。「今日までに、約4,000個のバケツを配布しました。今後2ヵ月のうちに大幅に規模を拡大し、さらに1万1,000個のバケツを支援する予定です。」

陸の孤島状態の地域に暮らす人々に支援を届けるため、このプロジェクトを実施する地元NGOは、バケツと浄水剤を運ぶためにラバを使用しています。

各家庭を訪問

一方レオガン市内でも、特に最も弱い立場に置かれている女性と子どもたちに、バケツと浄水剤が配られました。震災で自宅が崩壊した母親のマグダリン・ポールさん(30歳)は、現在、自分の家族の他に、22人の「他人」と一つの避難テントで一緒に暮らしています。

「バケツをもらえて、とても嬉しいです」と、ポールさん。「浄水剤を使って水をきれいする方法も教えてもらいました。家族の中に、水で病気になる人は一人もいません。」

ユニセフは、こうした一連の取り組みの効果を図るために、各家庭を訪問しています。

リッターさんは、このような訪問活動は、支援を成功させる最善の方法だと言います。「こうした家庭訪問があるから、人々は定期的に飲み水を浄化しているんです。」「こうした家庭訪問は、私たちの支援活動全体にとっても、非常に重要な活動の一つなのです。」

チリ大地震支援情報

チリ大地震 最も弱い立場の被災者を守るために

【2010年3月8日 チリ発】

© UNICEF Chile

2月27日にチリを襲ったマグニチュード8.8の巨大地震。ユニセフは、地震発生前から様々な活動で協力関係にあった官民の多くの組織と力を合わせ、震災が子どもたちに与えた影響を少しでも緩和するために、全力を上げています。

ユニセフ・チリ事務所は、日頃から教育や保健などの分野で子どもたちへの様々な直接的な支援を提供してきたNGOなどに、引き続き技術的な支援を提供している他、こうした災害が発生した場合に必要となる飲料水や医療、保護などの基礎的なニーズに迅速に対応するため、他の人道支援団体と積極的に協力して活動しています。

最も弱い立場の被災者=子どもたちを守るために

現在、チリで展開しているこうした活動の中で、ユニセフが特に力を入れているもののひとつは、震災地域の保育園や幼稚園の早期再開のための支援です。ユニセフは、この活動を、全国デイケアセンター協議会(JUNJI)と連携して進めており、具体的な支援の形の一つとして、近日中に、最も被害の大きかった地域にあるJUNJIのケアセンターに、紙おむつを提供する予定です。

ユニセフは、また、チリ全土のホスピスや幼稚園などで、貧困層の人々に対して様々なサービスを提供しているカトリック教会の組織、「オガール・ドゥ・クリスト」の活動を支援。子ども向けのミルクなどの配給活動を行っています。

さらに、多くの被災者が今後衛生面や精神面での被害に直面することが予想されることから、現在、チリ保健省と協力して、衛生や心理的ケアに関する啓発活動のための準備も進めています。

子どもたちに一日も早く「日常」を

今回被災した各地では、触法児童に対するケアを提供していた青少年拘置センターの活動が大きな影響を受けました。ユニセフは、チリ法務省や現地組織の「全国子ども支援会」(SENAME)と協力して、マウレ、ビオビオ、アラウカニア地域のSENAMEが管理している青少年拘置センターに、食糧や衛生用品をはじめとする支援物資を提供しています。

同様の支援活動は、被災各地に設置された子どもたちの避難所でも実施される予定です。

チリの最も弱い立場の人々=子どもたちを支援するため、ユニセフは、チリ社会連帯基金(FOSIS)と協力し、被災地の子どもたちが一日も早く学校に戻り「日常」を取り戻せるよう、支援をはじめています。

FOSISがチリの最も貧しい人々へのサービスとして行っている「架け橋」事業を通じ、ユニセフは、学用品が入ったナップサックを提供する予定です。また、震災のトラウマに苦しむ人々のための情緒的、心理的な支援のため、「架け橋」事業の中で行われている家庭支援プログラムの中で、必要な研修が実施できるよう、技術的な支援も行う予定です。

更なる支援を

ユニセフは、現在、チリ教育省と協力し、マウレとビオビオ地域の全ての学校で、最も優先される支援の内容を調査しています。教員や学校へのアクセス(道路などの状態)、学校までの通学手段の確保、そして教育用資材や教材の確保などへの支援が、今後、実施される予定です。

また、学校そのものが再開されるまでの間、教員たちがコミュニティの中で授業を再開する「つなぎ教育」と呼ばれる活動ができるよう、教員用の教材などの準備も支援しています。

***

3月2日、ユニセフ本部は、チリでの緊急支援活動は、ユニセフがすでに持っている資金で対応可能なため、現時点では追加資金の要請は行わないことを発表しました。ユニセフがこうした対応が出来るのは、日頃より大変多くの方々に継続的なご支援をいただいているからにほかなりません。ユニセフ本部ならびにユニセフ・チリ事務所とともに、みなさまの変らぬご支援に改めて感謝申し上げます。


 

自然災害緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*送金手数料は免除されます。
 
*当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

 

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