募金でできる支援例2012①

みなさまの募金が支えるユニセフの活動

 みなさまから寄せられた募金は、日本ユニセフ協会を通じて、ニューヨークのユニセフ本部に送金され、ユニセフの活動資金として大切に使われます。
ユニセフ本部は、各国の子どもの状況に応じてユニセフ現地事務所に予算を配分し、ユニセフ現地事務所は現地政府などと協力しながら、子どものためのさまざまな支援活動を行っています。

 ユニセフの特徴は、状況に応じて、地域に根ざした支援活動を行うことです。実際には、食料や支援物資をそのまま提供する活動は緊急事態を除いてそれほど多くなく、多少時間はかかっても、将来現地の人々が自分達の力で子どもたちを健康に育てていけるようにする"自立のための支援"に重点が置かれています。たとえば、保健や栄養の知識を普及する、教員や保健員などの人材を育てる、教育を普及する、エイズ予防や差別をなくすなどのさまざまな意識啓発活動等がこうした支援の例となります。

 支援の対象も、当の子どもたちだけではなく、子どもたちを育てる母親や将来母親となる女性、子どもたちが育つ家庭やコミュニティ、子どものための政策や活動を立案する各種政府組織など、子どもに関わる多くの人々が含まれており、活動は広範囲にわたっています。

そうしたユニセフの活動の中で、みなさまから寄せられる募金は、たとえば、次のようなものにも使われています。

1円の募金でもビタミンA欠乏症やはしかによる合併症を予防・治療するための、ビタミンAカプセル1錠を子どもに提供することができます。下の表で支援例をチェックしてみよう!!

2012年5月現在の価格
1米ドル=80円で計算(小数点以下切り上げ)

女子教育

80円
($1)
子ども2人分のえんぴつとノート(1人分=えんぴつ1本、ノート1冊)
800円
($10)
子ども10人分のスケッチブックとクレヨンセット(8色入り)
1,600円
($20)
縄とびの縄、60本(女の子の運動を促進する支援物資)
8,000円
($100)
バレーボール10個とバレーボール用ネット10枚。(子どもたちが仲間と協力し合うチーム・スポーツを経験できるようにする支援物資)
4,800円
($60)
「スクール・イン・ア・バッグ」1セットバッグ、鉛筆、消しゴム、ノート、定規、鉛筆削り、色鉛筆、教師用の教材など、先生1人分と生徒40人分の基本的な学習資材が入っているセット
16,000円
($200)
新「スクール・イン・ア・ボックス」1セット
主に緊急事態下で使用される教材セット。生徒40人分の鉛筆、消しゴム、ノート、はさみ、バッグなどと教員のための資材の他、子どもたちが外の世界と触れることができるよう新しくぜんまい式の太陽電池式ラジオも入っている。セットは鍵付きのメタルボックスの中に入っていて、蓋はペンキを塗ると黒板として使用できる

予防接種

12円
(¢15)
ポリオ経口ワクチン1回分
240円
($3)
使い捨ての注射器(5ml)、50本。これにより、50人の子どもたちが安全な器材で予防接種を受けられる

1,200円
($15)
ワクチン用保冷箱1個(2リットル)。これにより、保健員がワクチンを各地域にいる子どもたちに届けるにあたり、熱に弱いワクチンを一定の温度に保った状態で運搬できる。または、使用済みの予防接種用注射器と注射針を安全に廃棄するための箱、25個
11,520円
($144)
開発途上国の子どもの命を奪う主な病気の1つ、はしかから子どもを守るための予防接種用ワクチン600回分
37万6,000円
($4,700)
電気がまったく、もしくは安定的に供給されていない地域で予防接種用ワクチンを保管するために使用される太陽光発電の冷蔵庫1台
157万6,000円
($19,700)
予防接種用ワクチンを一定の温度で保存するための、人が立ち入れるほどの大きさの保冷室(10立方メートル)。ワクチンを低温に保ちながら運搬する過程では必須の施設

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