【緊急募金のお知らせ】

【2010年8月15日現在受付中の緊急募金は以下の6つです。】

  ◇ハイチ地震緊急・復興支援募金
 ◇パキスタン人道支援緊急募金
 ◇アフガニスタン緊急・復興募金
 ◇アフリカ緊急募金
 ◇自然災害募金
 ◇人道支援募金

 郵便振替:00190-5-31000
 口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
 (手数料無料扱いです)
 
 各募金の詳細は、日本ユニセフ協会のホームページをご参照ください。
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【2010年8月15日現在受付中の分野・地域指定募金は以下の5つです。】
 

 ◇ソマリア教育
 ◇ブルキナファソ衛生
 ◇マダガスカル水と衛生
 ◇子どもとエイズ
 
 郵便振替:00190-5-31000
 口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
 (手数料無料扱いです)

 
 各募金の詳細は、日本ユニセフ協会のホームページをご参照ください。
 現在、受付中の緊急・復興募金
 日本ユニセフ協会・ユニセフ募金のお申し込み の中にも分野・地域指定募金があります

 今年も世界では災害が続いていますね、ご支援頂いている方々に於かれましては現地の子ども達がどのような状況でどんな想いで過ごしているかお気を揉まれていることと存じます。意外と知られていない情報としては、この度の地震が発生した地域は以前から地震が多発していた場所であること、人口の約97パーセントはチベットの方々であることです。支援対象を分かりやすくする為、地理や概要を下に付けますね、あわせてご覧ください。皆さんのご支援をお待ち致しております。

中国 青海地震
ユニセフ 国際社会に500万米ドルの支援を要請

【2010年4月22日】

4月14日、中国青海省北西部の玉樹チベット族自治州玉樹県を襲ったM7.1の地震。ユニセフ中国事務所は、被災地の子どもと女性の緊急のニーズに応えるべく、支援活動を展開しています。こうした活動に必要な費用には、これまで、ユニセフ本部が持つ緊急支援事業活動用の準備金と通常の活動資金から、総額200万米ドルを一時的に充当してきましたが、今後、支援活動をさらに拡大・継続してゆくためには、追加の資金が必要とされています。

ユニセフは、被災地の子どもと女性たちの緊急・中期的なニーズに応えるため、今後6ヵ月間に必要な活動資金として、総額500万米ドルを国際社会に求めています。

【2010年10月までに必要な資金の内訳】

  US$
避難所関連の支援(衣類・毛布等) 500,000
保健と栄養分野での支援 1,200,000
教育分野での支援 1,500,000
水と衛生分野での支援 500,000
子どもの保護分野での支援 800,000
物流管理と事業調整(モニタリングと評価を含む) 350,000
アドボカシー・広報 150,000
合計 5,000,000

中国 青海地震
学校の一日も早い再開が必要

【2010年4月19日 ニューヨーク発】

20100429china_100420_01.jpgUNICEF China/2010/Liu
中国青海省玉樹県の結石の崩壊した瓦礫の中で4月14日に発生した地震により約85%の町の建物が倒壊した。

4月14日、中国青海省北西部の玉樹チベット族自治州玉樹県を襲ったM7.1の地震。被災地は標高が高く、被災者への支援は難航しています。

およそ200人の救助隊が高山病に陥り、被災地からの撤退を余儀なくされました。こうした困難な状況にもかかわらず、ユニセフは、学校用テント、毛布、子ども用の防寒服といった救援物資を届けるために活動を続けています。

今回の地震は、標高4,000メートルのチベット高原にある貧しい農村地域、結石に大きな影響を及ぼしました。町内の建造物の約85パーセントが崩壊。現在、地元の子どもたちとその家族は寒波のために、差し迫った危険に直面しています。

被災者を守るために

ユニセフ中国事務所のデール・ラスティン広報官は、現地の状況を次のように伝えてきました。

「日中は穏やかな気候ですが、夜には氷点下に達します」「現在、数千人もの人々が、屋外で夜を明かしています。建造物のほとんどが倒壊しました。壁も屋根も無いような場所で、人々は世を明かさなければならない状況です。」

中国では、子どもの約50パーセントが寄宿学校に通っています。今回の地震は、多くの学校の校舎や学生寮にも深刻な被害を与えました。地震発生時刻は午前8時前。多くの子どもたちが、丁度寮から教室に向かう途中の出来事でした。

ラスティン広報官は、もし地震発生のタイミングがずれていれば、もっと多くの犠牲者が出ていただろうと話します。また、この地域が人口密度が低かったことも、不幸中の幸いだったと語ります。

 

日常を取り戻すために

20100429china_100420_02.jpg

 

UNICEF China/2010/Liu

中国青海省の震源地域、玉樹県で屋外に座る子どもたち。地元当局は、この地域の小学校の80パーセント、中学校の50パーセントが深刻な被害を受けたと伝えている。

現地教育当局は、玉樹県の小学校の80パーセント、中学校の50パーセントが深刻な被害を受けたため、2万3,000人以上の子どもたちが学校に通えない状態だと報告しています。

「被災地の学校は、広範囲にわたって被害を受けています。ユニセフは、現地当局を支援し、仮設校舎の設置を急ぎます。」 ユニセフ中国事務所代表で現地国連災害対応チームも統括するイン・イン・ニュイ代表はこう語りました。

「このような災害が発生した時、できる限り早く、子どもたちに日常の生活を取り戻させることが重要です。」「2008年の四川大地震の時の経験で裏付けられているように、専門的な心理社会的支援に加えて、全ての子どもたちを一日も早く学校に戻すことが、子どもたちが日常を取り戻すこと=心のケアに役立つのです。」

地震多発地帯

地元当局の要請により、ユニセフは、子ども用の冬用ブーツ2,000足、学校用品キットと学校用かばん5,000セット、黒板500枚の他、救急車、発電機、医療品といった支援物資を被災地へ届けるための準備を整えています。

また、中国政府民生部は、避難テント、冬服、布団、その他の緊急支援物資をこの地域に届け、この緊急対応の主要な役割を担っています。

今回地震が発生したのは、以前から地震が多発していた地域でした。この地域の人口の約97パーセントはチベットの人々です。

中国 青海地震 ユニセフ、支援物資を被災地へ

【2010年4月16日】

4月13日(現地時間)に中国青海省を襲った大地震。ユニセフは、現地当局などと情報の共有・支援の準備を続けていますが、ユニセフが活動できる分野において、これまでに、以下の支援が必要であることが確認されています。

教育分野(学年齢期の子どもたち)の緊急のニーズ

  • 冬用ブーツ 2000足(6-8歳児用)
  • 防寒用の上着、ズボン、靴下 5000人分(6-15歳児用)
  • 被災した子どもたちのための登校用かばん 5000個
  • 寄宿学校の子どもたちのための毛布 2000枚

【仮設教室での授業実施に必要な支援】

  • 学校用テント 150基 (1基の大きさは72平方メートル、40-45人収容可能) 
  • 黒板 500枚
  • 出力2000ワットの発電機 20セット
  • 教師と子どもたちの寄宿舎の代わりとなるプレハブ住宅 5万6,000平方メートル分

母子保健分野

全壊した玉樹県の母子保健病院の活動を維持するための、救急車2台と新生児のための衣類。

【予防接種活動】

青海省疾病対策センター(CDC)は、感染症予防のためのワクチン接種キャンペーンの実施を計画。省政府に総額600万元の資金を要請。本キャンペーンでは、子どもたちにA型肝炎、破傷風、MMR(はしか、風疹、おたふく風邪)の予防接種を、また全ての人々にその他の予防接種を行う予定です。ユニセフに対しては、主に啓発活動のためのツール開発と、現地の言葉で書かれた広報物の支援が求められている。

水と衛生分野

被災地の給水設備の破壊・破損状況の規模は、現時点では明らかになっていない。農村部では、震災前でさえ、農業を営む約6万人の人々のうち、わずか約2万人の人々しか水道を利用していなかった。また、その他の地域でも、手押しポンプでくみ上げた井戸水や川等から集めた水が主な水源になっていた。中国水利部は、従って、現状でも農村部で飲料水を手に入れることは難しいことではないと伝えている。しかし、結石の避難所やキャンプでの生活を余儀なくされている人々に飲料水を提供することは現在困難な状況。

ユニセフの対応

ユニセフは、地震発生直後から、政府や他の人道支援団体と密接に協力して、可能な限り、現地のニーズの調査と被害状況の確認作業を進めています。ユニセフ中国事務所は、震災の影響を受けた子どもたちのために、現地に備蓄している緊急支援物資から、毛布、子ども用の冬用ブーツ(4700足以上)、冬服といった支援物資を、現地当局の要請があればすぐに提供するよう準備を整えました。また、現地民間業者などを通じて、避難所建設用の資材、テント、プレハブ住宅などもすぐに被災地に送れるよう準備されています。

中国 青海地震  多くの学校が全半壊

【2010年4月15日】

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© AP Images/2010
中国西部、青海省で現地時間14日朝に発生したマグニチュード (M) 7.1の地震により崩壊した建物の下敷きとなった人を救出する消防士。ユニセフは、要請があれば支援活動を行えるよう準備している。

ユニセフは、13日に発生した大規模な地震の影響を受けた子どもたちのために、緊急に必要とされている支援物資を届けるべく準備を始めています。支援活動は、他の国連機関と調整の上行われる予定です。この地震により、玉樹県の農村地域は深刻な影響を受けました。この地域には、主にチベット遊牧民の人々が暮らしています。マグニチュード (M) 7.1を観測したこの地震の影響で、人口10万人の玉樹県の中心都市、結古の大部分が破壊されました。

現時点で、死者617名、負傷者9,110名に上ると報告されています。約313人が行方不明で、10万人が住む場所のない状態です。14日(水)夜、結古の多くの被災者たちは、氷点下の温度に耐えながら屋外で夜を明かしました。玉樹県の総人口は35万7,000人。そのうち子どもは、12万2,700人に上ります。

青海省保健当局によると、震災の影響で、玉樹県の母子保健病院は全壊したということです。医療物資や出産のための資材が緊急に必要とされています。

「我々は、子どもと女性の特別なニーズに焦点を当て、中国政府の活動を支援する準備を進めています。」ユニセフ中国事務所代表兼国連災害管理チームのイン・イン・ニュイ代表はこのように話しました。「中国政府関係者と常に連絡を取り合い、必要な情報を収集しています。民家、保健施設、学校といったところが大きな被害を受けているようです。」

玉樹県には、小学校50校、中学校4校、高校3校、職業高等学校1校があり、児童・生徒の数は全部で2万2716人、教師は1086人です。この子どもたちの90パーセントは、チベット少数民族の出身です。公立学校の始業時刻は8時半ですが、地震発生時の8時前には、子どもたちがすでに自習をしていた学校もあり、その多くが倒壊した校舎の瓦礫の下に生き埋めとなっていると見られます。地元教育局関係者は、玉樹県にある小学校の80パーセント、中学校の50パーセントが深刻な被害を受けたと伝えています。この地震は、14日朝、学校の授業の開始直前に発生したにもかかわらず、人口がまばらな地域ではおよそ半数の子どもが寄宿学校に出席していました。地元当局は、学校用テントや防寒衣、布団、学習キットの支援を求めています。

14日夜までに、少なくとも56人の子どもと、5人の教師がこの地震により命を落としたと報告されています。職業高等学校では22人の子どもたちが命を落とし、そのうち20人が女の子でした。玉樹県の第3完全小学校では、死者34名、負傷者27名、推定200以上の子どもたちが瓦礫の下に生き埋めとなっている模様です。玉樹県教育局は、2階建て以上の校舎の50パーセント、1階建ての木造校舎の80パーセントが崩壊したと伝えています。 さらに多くの子どもたちが行方不明となっており、生き埋めになっているものと見られますが、青海省とチベット自治州との境界に位置する人里離れた山岳地域について十分な情報を得ることは、いまだに困難な状況です。

現在、最も緊急に求められている支援物資は、食料、飲料水、避難テント、衣服、毛布、布団、必須家庭用品、医療品、救命用具です。この時期の山岳地域の気温は、夜には氷点下に達します。ユニセフは、備蓄している緊急支援物資から、臨時学校用テント、子ども用の冬服、毛布などをいつでも届けられるよう準備を整えています。

中国 青海地震  ユニセフ緊急支援を準備

【2010年4月14日 ニューヨーク発】

 

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© AP Images/2010
中国西部、青海省で現地時間14日朝に発生したマグニチュード (M) 7.1の地震の後、生存者を探す救助隊員。

中国北西部、青海省で現地時間14日朝に発生した破壊的な地震。ユニセフは、この影響を受けた中国の人々に対し、深い哀悼の意を表すると共に、要請があれば、すぐに支援が行えるよう準備を整えています。

玉樹県を中心に発生したマグニチュード (M) 7.1の地震の影響で、少なくとも400人が命を落としました。初期の報告では、負傷者は、少なくとも1万人に上り、破壊は広範囲に及んでいると推定されています。死者の数は、今後さらに増加するものと見られています。

この地震の発生時刻は、現地時間、朝8時前。多くの子どもたちがすでに学校に登校している時刻であり、校舎が損傷した学校もあると報告されています。

重大な懸念

「ユニセフは、青海省の震災の影響を受けた人々の、特に子どもたちが命を落としたと伝えられていることが心配です。」とユニセフのルイ・ジョルジュ・アーセノー緊急支援計画部長は話しました。「学校が倒壊しているという報告も届いています。ユニセフは、現在、状況を注意深くモニターしています。」

また、国連も中国の人々に哀悼の意を表明しました。

「事務総長は、中国政府が被災者の支援と状況の調査に注力していることを認識しています。」潘基文(バン・ギムン)国連事務総長は、このように声明を発表しています。「国連は、中国政府からの要請があれば、いつでも支援を行う用意があります。」

余震

現在までに、最大でマグニチュード (M) 6.3を含め、少なくとも18回の余震が観測されています。この余震は、今後も続くものと見られます。

地震の揺れは、近隣のチベット族自治州と四川省でも感じられましたが、この地域での被害は報告されていません。2008年の中国四川省を襲った地震では、推定8万7,000人の人々が命を落としました。

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ユニセフは、過去の中国四川省での大地震の際には、災害直後から被災した子どもたちの命を守るための緊急支援ならびに復興支援をおこなっています。今回の地震に関しても、被害の状況と支援の必要性が確認され次第、緊急支援を開始する準備をしています。

自然災害緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。

*送金手数料は免除されます。

 

・クレジットカードで募金する
・インターネットバンキングから募金する
・コンビニエンスストアから募金する

 

*当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

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「青海省」(この項目では、中華人民共和国の現行行政区画について記述しています。)

簡称: 青 (拼音:Qīng )、簡体字・繁体字 青海、拼音 Qīnghǎi、カタカナ転記 チンハイ
省都・最大都市 西寧市
面積 721,000 km² (4位)
人口 (2004年)-人口密度 5,390,000人(30位) 7.48人/km²(30位)
GDP (2008年)-一人あたり 962 億元 (30位) 17,389 元 (22位)
HDI (2006年)-0.702 (中) (27位)
主要民族 漢民族-54% チベット民族-23% 回族-16% 土族-4% サラール族-1.8% モンゴル族-1.8%

青海省(せいかいしょう、チベット語:ツォゴン・シンチェン、チベット文字:ワイリー方式:mtsho sngong zhing chen, サラール語:Gökdeñiz Velayat, モンゴル語:Köke Naɣur)は、中華人民共和国の西部に位置する省のひとつ。省都は西寧市。1928年に青海省成立。省名は、省内に国内最大の湖沼である青海湖(チベット名ツォティショギャルモ、モンゴル名フフノール)があることにちなむ。

 概要
この省の領域の大部分は、チベット人自身によるチベットの地方区分でいう「アムド地方」に属し、アムド地方の西部から中央部を占めており、東南部に位置するキクド(ジェクンド、玉樹)一帯のみ、カム地方に属する。またモンゴル人は、この地やそのモンゴル系住人を「デート・モンゴル(高地モンゴル)」と称する。2005年1月省長に就任した宋秀岩は中国で20年ぶりの女性省長である。

この省の領域を枠組みとする地方行政単位の成立は、雍正帝のチベット分割にさかのぼる。清朝の雍正帝は、1723年から1724年にかけて、当時この地方を含むチベット全土を支配していたオイラト系モンゴル人のグシ・ハン一族を征服、彼らの支配下にあった七十九族と呼ばれる諸部族を、タンラ山脈を境に南北に分割、青海四十族と西蔵の三十九族に二分した。清朝は青海モンゴルや四十族などの諸侯を、西寧から支配、この枠組みは中華民国にも引き継がれ、青海省の基礎となった。中国の現行の行政区画としての西蔵と青海は、直接にはこの分割を起源としたものといえる。

 歴史
古代の西戎の地で、漢代には姜族が占拠し、西羌(せいきょう)と呼ばれた。隋王朝は西海、河源などの郡を設置したが、吐谷渾(とよくこん)が勃興し、領域とした。7世紀には吐蕃王朝(とばんおうちょう)のチベットと唐王朝の中国の抗争の舞台となり、8世紀に大部分がチベット領となった。822年、チベットと中国の間で和平と国境を定めるための条約が締結され、青海湖の西南にある日月山が両国の国境と定められた。条約の文面はチベット語と中国語(漢文)の2ヶ国語で石碑に刻まれ、チベットの都ラサ、中国の都長安、日月山の3ヶ所に設置された。ラサに設置された石碑のみ、現在まで失われずに残り、「唐蕃会盟碑」として知られている。吐蕃王朝の統治下で、この地に居住する諸種族の多くがチベット人としての自意識を持つようになって現在に至っている。

宋代(北宋・南宋)には吐蕃王朝の末裔が樹立した青唐王国の拠点となったが、タングート系の西夏に併合されて滅亡した。17世紀半ば、西モンゴルオイラト部のグシ・ハンが配下を引き連れてチベットの各地に移住し、チベットを征服した際には、この地が本拠地となった。現在この省の中央部から北西部にかけて居住している青海モンゴル族は、この時移住してきたグシ・ハンの配下の末裔である。18世紀、清朝の雍正帝はグシ・ハン一族の内紛に乗じて青海地方に侵攻(いわゆる「ロブサンダンジンの乱」)、グシ・ハンの子孫たちを屈服させ、一族がチベット各地に保有していた権限、権益をすべて接収、青海モンゴル族は盟旗制により再編、チベット人諸侯たちには各級の「土司職の称号を与え、所領を安堵する、という支配体制を築いた。清末以来、ムスリム(イスラム教徒)の馬氏政権の支配下に置かれ、1928年、河西回廊の南部と会わせて「青海省」が設置されたのちも、遊牧地域では、従前とさほど変化のない社会構造が継続した。1950年代半ば、中国人民政府による民主改革が行われたのを契機に大規模な抗中蜂起が勃発、チベット動乱の引き金となった。1958年以降、原爆、水爆の開発が同省内でおこなわれている。2010年4月13日には中国・青海省玉樹チベット族自治州玉樹県地震が起こっている。このような歴史的背景から、日本国土のおよそ2倍の面積を有する青海省は本来的にはチベットであると酒井信彦元東京大学教授は指摘している[1]。

 地理
青蔵高原東北部に位置し、黄河、長江、メコン河の水源地帯となっている。省東北部に中国最大の内陸塩湖・青海湖がある。西北部には乾燥したツァイダム盆地が広がる。大陸性高原気候で一日の温度差が激しく、降水量は少ない。北部から東部にかけて甘粛省、南東部は四川省、南部から西部にかけてチベット自治区、西北部は新疆ウイグル自治区と接する。

 行政区画

拡大表示(SVGファイル対応ブラウザのみ)1724年、雍正のチベット分割の際に清朝がグシ・ハン一族より接収したチベット東部の最北部に「青海」地方が設けられた。その領域は西寧辧事大臣管轄下の青海蒙古四十旗と、チベット系、モンゴル系の諸侯40家からなる青海四十族の所領を合わせた範囲で、青海蒙古四十旗は盟旗制、青海四十族は土司制によって管理された。

世襲の領主に所領を安堵する盟旗制、土司制度は、辛亥革命によって成立した中華民国、また1928年にこの地に省制度を敷いた南京国民政府の下でも引き続き維持され、廃止されたのは中華人民共和国政府によってである。

人民政府による行政区画は2010年現在、6自治州、1地区、1市を管轄している。詳細は下部データボックスを参照。

・西寧市
・海東地区
・海北チベット族自治州
・海南チベット族自治州
・黄南チベット族自治州
・ゴロク・チベット族自治州
・玉樹チベット族自治州
・海西モンゴル族チベット族自治州

 経済
2004年の全省生産総額は対前年比17.2%増の455億人民元であった。もともと毛沢東時代に対ソ連戦争に備えて、軍事工業が内陸の青海に配置されていたが、2000年以来、国務院の西部大開発計画によって工業化が進展している。しかし、少数民族の農牧民の収入は依然として低い水準にある。2006年7月1日、ゴルムドとラサを結ぶ青蔵鉄道が開通した。

参照:「青海省」(最終更新 2010年4月29日 (木) 14:37 UTCの版)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)日本語版』
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「西寧市」(旧称:西都)

20100429china_250px-Street_of_Xining.jpg面積- 総面積 7,472 km²
海抜 2,275 m
人口- 総人口(2004) 179 万人- 市区人口(2007) 77.4 万人
経済- GDP(2006) 28,200 万元- 一人あたりGDP 13,326元

西寧市(せいねいし)は中華人民共和国青海省の省都。五区からなる市区と三つの県から構成される地級市のひとつ。チベット名はシリンだがシニンともいう。省人民政府は本市の城中区にある。人口205万人、青海省全人口518万人の40%に当り、漢族、回族、チベット族、モンゴル族などの民族が住む。

 地理
 青蔵高原東部辺縁、黄河支流・湟水流域に位置する。 北は青海省海東地区行政公署、南は同海北チベット族自治州と接する。

 歴史
 市域の主要部は、歴史的に河西回廊の一部分を構成してきた。
紀元前121年、前漢の霍去病将軍が市域に軍事拠点・西寧亭を築いたのが始まりである。前漢末に西海郡が設置され、五胡十六国時代には南涼の国都となった。隋代に西平・河源の二郡となり、唐代後半には吐蕃に占領された。宋代に収復され西寧州が設けられたが、後に再び西夏に占領された。清代には西寧府が置かれ、甘粛省に属している。雍正のチベット分割以後、清朝の支配下に入った青海地方の青海モンゴル人や、チベット系、モンゴル系の遊牧集団「四十族(玉樹四十族)」は、この地に配置された西寧辧事大臣によって掌管されている。

1922年5月22日大地震があり、約20万人が死亡。
1929年、国民政府により甘粛省から切り離され、青海地方と合して青海省が設置され、省都となる。
1950年西寧市人民政府が正式に成立、1999年湟中県、湟源県を合併した。
ツォンカ地方(湟中県)はチベット仏教ゲルク派の宗祖ツォンカパの生誕地で、後、この地にクンブム・チャンパーリン寺が建立され、モンゴル、チベットからの巡礼者、修行僧が集い、チベット六大僧院のひとつとして繁栄した。

参照:「西寧市」(最終更新 2010年3月19日 (金) 08:53 UTCの版)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)日本語版』
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【続】ハイチ地震緊急募金

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第38報
子どもたちを支援の「真ん中」に

【2010年3月9日 ハイチ・ポルトープランス発】

© UNICEF/NYHQ2010-0174/Shehzad Noorani
ハイチの首都ポルトープランスのラカイ・ドン・ボスコセンターに配布されたユニセフの早期幼児開発ケアキットに入っていたおもちゃで遊ぶ女の子と、その様子を見守る年上の男の子たち。

ポルトープランス市内のとある空き地。地震で倒壊した建物などで壊されたセダンや小型トラック、スポーツ多目的車(SUV)が並び、その隙間を縫うように、テントや防水シートが並び、人々の衣服がところ狭しと木製の棒で吊るされています。かつて自動車販売店だったこの場所は、今、1万5000人を超える数の被災者が野宿を続ける避難所になっています。そして、その1万5000人の多くが、18歳未満の子どもたちです。

100万人以上の子どもたちが被災した大地震の発生から7週間が経過しました。ユニセフは、他の人道支援団体と共に、こうした臨時避難場所での生活を余儀なくされている幼い子どもたちへの支援の一環として、早期幼児開発ケアキットを提供しています。

包括的なアプローチ
© UNICEF/NYHQ2010-0170/Shehzad Noorani
ポルトープランスにあるラカイ・ドン・ボスコセンターに届いた早期幼児開発ケアキット。

このキットは、子どもたちの様々な権利を守り、様々なニーズを満たすことを目的に、ユニセフが開発したものです。一つのキットには、約50人分のおもちゃの他、安全な遊び場を作るための資材、様々な年齢の子どもに対応した学習用品、基礎的な衛生用品、そして、このキットを活用する人々へのイラスト付ガイドブックなどが入っています。

すでに約40ヵ国で使用されているこのキットは、主に自然災害や武力紛争などの状況に置かれている子どもたちを念頭に作られており、その内容は、就学前の幼い子どもたちに特有の社会的、情緒的、身体的、そして認知上また発育上のニーズに合わせて活用できるように配慮されています。

地震発生後、このキットは、児童養護施設や「子どもに優しい空間」、栄養不良児のための給食センターのほかに、小児医療センターや孤児院、保育所などに配布されました。ユニセフはまた、こうした活動を、他のユニセフやNGOの支援活動とも有機的に連携させるべく、作業グループを設置しました。

新たな「機会」の創出

ユニセフのキャサリン・マテルノウスカ子どもの保護専門官が、元自動車販売店の敷地に作られた避難キャンプに初めてこのキットを持ち込んだ時、数十人の子どもたちが列を作りました。クレヨン、塗り絵、色とりどりのブロックがひとつずつ取り出されると、子どもたちは手を叩いて大喜びです。小さな子どもたちは飛びはねて喜んでいました。

ユニセフは、出来る限り早く、このキットをハイチ全土で配布できるよう準備を進めています。未だに、ほとんどの学校が休校したままですが、ユニセフのマテルノウスカ専門官は、このキットが、子どもたちのニーズを満たし、新たな「機会」を与えてくれていると話しています。

「こうしたゲームは、子どもたちに"安全な空間"を提供しているのです」「(学校が機能を止めてしまっている中でも)算数の知識や読書力をみがくための勉強の機会を提供してくれています。女性に対する暴力等の問題を話し合ったり、どうしたら子どもたちが自分自身を守れるのかを知る好機となっています。」

ユニセフは、復興・開発に向けた支援の中心に、子どもたちのニーズに応える活動が位置づけられるよう、ハイチ保健省や教育省、社会福祉研究所、他の人道支援団体と密接に協力しながら支援活動を続けています。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第37報
ユニセフ広報官からの報告

-ユニセフ広報官ロシャン・カディヴィの報告-

© UNICEF/2010/Khadivi
首都ポルトープランスの通りでは、ハイチを襲った1月12日の地震の傷跡をいまだに目にすることができる。

私は、ユニセフの緊急支援活動の応援チームの一員として、30日前ハイチに入りました。

週末も休日も無く、猛暑の中、日の出から深夜までの勤務。トゥーサン・ルヴェルチュール国際空港の隣に立てられたユニセフの仮設事務所を拠点にした30日間は、目まぐるしく過ぎていきました。ポルトープランス市内にあったユニセフの現地事務所や備蓄倉庫も、1月12日の地震で使えない状態になってしまったため、ユニセフは、この仮設事務所を拠点に、大規模な支援活動を展開しています。

私自身、これまで、世界中の多くの緊急支援の現場で活動してきましたが、今回のハイチでの活動は、私にとって特別な経験となりました。首都ポルトープランスの道という道で、全半壊した建物を目にしました。この震災のすさまじさを物語っていました。

復興への硬い決意
© UNICEF/2010/Khadivi
地震で破壊されたポルトープランスにある教会。

震災後、北米からかけつけたハイチ出身の同僚に、ハイチの人々がどのようにこの震災に対処しているのか尋ねました。彼は、「ハイチの人々は、皆さんが想像しているよりもずっと確固たる決意をもっています。今、彼らの周りにあるもの全てが震災を思い出させてしまいます。だから、震災を忘れるのは難しいことです。それでも、ハイチの人々は前に向かって歩んでいます」と、答えました。

首都にあるシャン・ド・マルス公園は、特に毎年2月に開催されるカーニバルの時期は、非常に賑やかな場所でした。しかし今は、この公園もポルトープランス周辺の他の多くの場所と同様、被災者の避難所になっています。

公園で遊んでいる子どもたちを見つけました。子どもたちは笑いながら、ユニセフのスタッフが「赤ちゃんに優しいテント」の活動状況を確認しているのを興味深そうに眺めていました。ユニセフは、他の人道支援団体やハイチ政府と協力して、避難キャンプでの暮らしを余儀なくされている授乳期の母親と新生児のために、母親が安心して赤ちゃんに母乳を与えることができる空間を確保した「赤ちゃんに優しいテント」を各地に設置しています。

またこの公園では、清潔な飲料水の提供、子どもたちへのはしか、風疹、破傷風、ジフテリア、百日咳の予防接種、トイレの設置、保護者と離れ離れになった子どもたちの発見・登録などの活動も展開しています。

近づくハリケーンの季節
© UNICEF/2010/Khadivi
崩れてきた建物の下敷きとなり、押し潰された車(ポルトープランス)。

雨季とハリケーンシーズンの季節が近づく中、ユニセフの水と衛生専門チームは、ハイチ当局と共に、トイレの数を増やし、飲料水を配布し、被災者たちの衛生状況を改善するために活動しています。こうした活動は全て下痢性疾患の流行を回避するために行われています。

これは大規模な支援活動です。避難キャンプの数は、首都ポルトープランスのみならず、ジャクメルやレオガンといった被災地でも増え続けているのです。ハイチのほとんどの地域では、地震発生前から十分な下水設備が整っていませんでした。このため、今後の支援活動にさらなる困難な状況を引き起こしています。

私は、ハイチの活動にあたっている同僚たちに畏敬の念を抱いています。彼らの多くも、この壊滅的な自然災害で家族を失い、自宅が崩壊したり、全ての所持品を失いました。にも関わらず、彼らは毎日仮設事務所に足を運び、ハイチの子どもたちの暮らしが少しでも改善するよう、活動を続けているのです。

ハイチでの滞在の最後の週となった今週、ポルトープランス近郊のジャケ山に設置されたテントの学校で、ヨランダと言う名前の9歳の女の子に会いました。ヨランダちゃんが暮らす山の中のコミュニティへは、急な山道を登っていかなければなりません。ヘリコプターでさえ着陸が困難な地形であるにもかかわらず、ユニセフの物資供給チームは、臨時の学校と保健所を建てるためのテント、スクールキット、医療品、基礎医療資材を届けました。

希望をもたらす仮設学校

「絵を描くことと歌うこと、それから友達と一緒に遊ぶことが好きなの。今日はとても楽しいわ。」 震災で自宅と学校の両方を失ったヨランダちゃんは話します。ヨランダちゃんの先生のオニクケル・ポールさんは、テントでの学校活動の再開は、子どもたちのみならず彼らの両親や保護者にも、ハイチの状況が徐々に改善されているという希望をもたらすものになると話しました。

ハイチの首都と周辺の地域では、学校が再開されたのは、まだほんの一握りに過ぎません。しかし、3月31日に授業を再開できるよう、大勢の人々が教育省をサポートしています。この目標を達成するために、教室として使用されるテントや、教師となる人材の確保と研修が進められています。また、子どもたちが落第しないよう、集中学習プログラムも実施される予定です。

最近、ある記者の方に、ハイチが、立ちはだかる大きな課題にどう対処していくのかと尋ねられました。私は、そうした困難が立ちはだかっているからこそ、ユニセフが様々な人道支援機関と協力して活動しているということ、また、ハイチのことが新聞のニュースとなってもならなくても、ユニセフは長期的な支援を続けてゆくと答えました。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第36報
地震が奪ったもう一つの命綱

【2010年3月2日 ハイチ・ポルトープランス発】

© UNICEF Haiti/2010/Valcarcel
ポルトープランスの避難所のテントの中で、ユニセフのミミ・トリビエHIV/エイズ担当官と一緒に座るジーンさん(仮名)。

ジーンさん(仮名)は、ハイチの首都ポルトープランスに設置された臨時避難所のテントの中に敷かれたマットレスの上に座っています。テントのビニールの壁の隙間から午後の日差しが差し込む中、ジーンさんは話し始めました。

ジーンさんは28歳。HIVと共に生きています。現在妊娠6ヵ月です。1月12日、壊滅的な地震がハイチを襲ったその日、ジーンさんは市場から自宅に戻る途中でした。地震が発生したとき、一番に考えたことはお腹の赤ちゃんのことでした。お腹の赤ちゃんを守るため、落ちてきた瓦礫を避けようとした際指を骨折しました。ジーンさんは、この地震で父親や夫、そして、かつて彼女の身の回りにあった全てのものを失いました。しかし、ジーンさんの赤ちゃんは無事でした。

「赤ちゃんの名前を考えていますか?」と、ジーンさんに尋ねました。

「いいえ。考えることができません。地震の後、そういったことを考える余裕がありませんでした。今でも気が動転して、頭が混乱しているんです。」(ジーンさん)

地震に奪われた命綱
© UNICEF Haiti/2010/Valcarcel
ハイチに設置されたユニセフの臨時事務所となっているテントの前に立つ、ユニセフのミミ・トリビエHIV/エイズ担当官(右)と、報道機関への対応などのために応援に駆けつけたスペインのユニセフ国内委員会のダイアナ・ヴァルカーセル(左)。

地震でジーンさんの自宅が崩壊したため、抗レトロウイルス薬(ARV)による治療も受けることができなくなりました。地震発生から数日後、ジーンさんはなんとか保健所で薬を手に入れることができました。HIV母子感染を防ぐための治療も受けています。しかし、抗レトロウイルス薬(ARV)治療が中断してしまったことは、HIVと共に生きる妊婦さんたちにとって不安の種でした。

ジーンさんがHIV陽性と診断されたのは、2006年6月のこと。ジーンさんは、ユニセフが支援している地元NGOの活動を通じて、抗レトロウイルス薬(ARV)治療の存在を知りました。そして、ジーンさんのプライバシーが厳守される民間の保健センターで、治療を受けるようになりました。

仕事を失った今、ジーンさんには、民間の保健センターで治療を受ける余裕はありません。かと言って、ポルトープランス総合病院で治療を受けると、HIV陽性であることが周囲に知られてしまうのではないかと恐れているのです。

ハイチ保健省によると、ハイチでは、12万人の人々がHIVと共に生きています。そのうち、約6万3,000人が女性で、7000人が妊婦、8,500人が子どもです。若者のHIV感染率は驚くほど高く、特に若い女の子の感染率は、男の子の2倍にも達しています。

HIV感染の予防

ユニセフは、2006年から地元NGOと協力し、ハイチの中央高原地帯でPMTCT(母子感染予防)活動を展開し、これまでに、2,000人以上の女性がその恩恵を受けました。ユニセフはまた、首都ポルトープランスで、この国最大の規模でHIV/エイズの外来診療を行っている病院で、乳児から若者を対象にしたHIV/エイズの診断、予防、治療活動を支援してきました。

この国の人々が大地震で多くのものを失った今、ユニセフは、HIVと共に生きる人々が、医療的なケアを受け、抗レトロウイルス薬(ARV)を処方され、治療が中断されることのないよう活動しています。特に農村地域に焦点をおいたPMTCT(母子感染予防)活動を拡大するため、保健省を継続して支援していく予定です。また、地元NGOと協力して、若者向けのHIV予防活動も積極的に支援し続けていきます。

今年5月、ジーンさんは、新たな家族となる赤ちゃんを出産する予定です。ジーンさんは、自らのために、そして赤ちゃんのために非常に重要な抗レトロウイルス薬(ARV)治療が受け続けられることを願っています。

ハイチ地震緊急・復興支援募金 第35報
震源地近く、山岳地帯の被災者にも安全な飲料水を

【2010年2月26日 ハイチ・レオガン発】

© UNICEF video
最も孤立した山岳地帯に住む人々に支援を届けるため、ユニセフは、地元のNGOなどと協力して、ラバにバケツと浄化剤を載せて運んでいます。

簡素なプラスチックのバケツと安価な浄水剤が、レオガン郊外の山岳地域に暮らす人々に安全な飲料水を提供するために使用されています。この地域は、1月にハイチを襲った地震の震源地近くに位置しています。

山岳地域に暮らす人々の多くは、飲み水を川の水に頼っているため、下痢性疾患をはじめ、水を媒介する病気に極めて感染しやすい状況に置かれています。こうした状況は、特に5歳未満の子どもたちを危険にさらしているのです。

このバケツには、蛇口が付いています。このバケツが、浄水剤と一緒に山岳地域に暮らす人々に届けられています。アクセスが難しいコミュニティに、非常に効率よく安全な水を届けられる方法です。

僻地の被災者に安全な飲料水を
© UNICEF video
レオガン市内では、保健スタッフ165人が被災した家族のために、バケツと塩素を分配している。

ユニセフは、水の支援を専門に行っている地元NGOと国際NGOと共同して、プロジェクトを実施しています。このプロジェクト自体、震災前に既に他の地域で実施されていたものなので、地震発生後、この地域に導入するのに最も適した方法だと判断されました。被災者に総数1万5,000個のバケツと浄水剤のセットが届けられる予定です。

「レオガンにあるこのコミュニティには、16万人の人々が暮らしています。地元の保健スタッフ165人と協力して、バケツと浄水剤を配布しています。」地元NGO組織のマイケル・リッター代表はこう話します。「今日までに、約4,000個のバケツを配布しました。今後2ヵ月のうちに大幅に規模を拡大し、さらに1万1,000個のバケツを支援する予定です。」

陸の孤島状態の地域に暮らす人々に支援を届けるため、このプロジェクトを実施する地元NGOは、バケツと浄水剤を運ぶためにラバを使用しています。

各家庭を訪問

一方レオガン市内でも、特に最も弱い立場に置かれている女性と子どもたちに、バケツと浄水剤が配られました。震災で自宅が崩壊した母親のマグダリン・ポールさん(30歳)は、現在、自分の家族の他に、22人の「他人」と一つの避難テントで一緒に暮らしています。

「バケツをもらえて、とても嬉しいです」と、ポールさん。「浄水剤を使って水をきれいする方法も教えてもらいました。家族の中に、水で病気になる人は一人もいません。」

ユニセフは、こうした一連の取り組みの効果を図るために、各家庭を訪問しています。

リッターさんは、このような訪問活動は、支援を成功させる最善の方法だと言います。「こうした家庭訪問があるから、人々は定期的に飲み水を浄化しているんです。」「こうした家庭訪問は、私たちの支援活動全体にとっても、非常に重要な活動の一つなのです。」

チリ大地震支援情報

チリ大地震 最も弱い立場の被災者を守るために

【2010年3月8日 チリ発】

© UNICEF Chile

2月27日にチリを襲ったマグニチュード8.8の巨大地震。ユニセフは、地震発生前から様々な活動で協力関係にあった官民の多くの組織と力を合わせ、震災が子どもたちに与えた影響を少しでも緩和するために、全力を上げています。

ユニセフ・チリ事務所は、日頃から教育や保健などの分野で子どもたちへの様々な直接的な支援を提供してきたNGOなどに、引き続き技術的な支援を提供している他、こうした災害が発生した場合に必要となる飲料水や医療、保護などの基礎的なニーズに迅速に対応するため、他の人道支援団体と積極的に協力して活動しています。

最も弱い立場の被災者=子どもたちを守るために

現在、チリで展開しているこうした活動の中で、ユニセフが特に力を入れているもののひとつは、震災地域の保育園や幼稚園の早期再開のための支援です。ユニセフは、この活動を、全国デイケアセンター協議会(JUNJI)と連携して進めており、具体的な支援の形の一つとして、近日中に、最も被害の大きかった地域にあるJUNJIのケアセンターに、紙おむつを提供する予定です。

ユニセフは、また、チリ全土のホスピスや幼稚園などで、貧困層の人々に対して様々なサービスを提供しているカトリック教会の組織、「オガール・ドゥ・クリスト」の活動を支援。子ども向けのミルクなどの配給活動を行っています。

さらに、多くの被災者が今後衛生面や精神面での被害に直面することが予想されることから、現在、チリ保健省と協力して、衛生や心理的ケアに関する啓発活動のための準備も進めています。

子どもたちに一日も早く「日常」を

今回被災した各地では、触法児童に対するケアを提供していた青少年拘置センターの活動が大きな影響を受けました。ユニセフは、チリ法務省や現地組織の「全国子ども支援会」(SENAME)と協力して、マウレ、ビオビオ、アラウカニア地域のSENAMEが管理している青少年拘置センターに、食糧や衛生用品をはじめとする支援物資を提供しています。

同様の支援活動は、被災各地に設置された子どもたちの避難所でも実施される予定です。

チリの最も弱い立場の人々=子どもたちを支援するため、ユニセフは、チリ社会連帯基金(FOSIS)と協力し、被災地の子どもたちが一日も早く学校に戻り「日常」を取り戻せるよう、支援をはじめています。

FOSISがチリの最も貧しい人々へのサービスとして行っている「架け橋」事業を通じ、ユニセフは、学用品が入ったナップサックを提供する予定です。また、震災のトラウマに苦しむ人々のための情緒的、心理的な支援のため、「架け橋」事業の中で行われている家庭支援プログラムの中で、必要な研修が実施できるよう、技術的な支援も行う予定です。

更なる支援を

ユニセフは、現在、チリ教育省と協力し、マウレとビオビオ地域の全ての学校で、最も優先される支援の内容を調査しています。教員や学校へのアクセス(道路などの状態)、学校までの通学手段の確保、そして教育用資材や教材の確保などへの支援が、今後、実施される予定です。

また、学校そのものが再開されるまでの間、教員たちがコミュニティの中で授業を再開する「つなぎ教育」と呼ばれる活動ができるよう、教員用の教材などの準備も支援しています。

***

3月2日、ユニセフ本部は、チリでの緊急支援活動は、ユニセフがすでに持っている資金で対応可能なため、現時点では追加資金の要請は行わないことを発表しました。ユニセフがこうした対応が出来るのは、日頃より大変多くの方々に継続的なご支援をいただいているからにほかなりません。ユニセフ本部ならびにユニセフ・チリ事務所とともに、みなさまの変らぬご支援に改めて感謝申し上げます。


 

自然災害緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*送金手数料は免除されます。
 
*当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

 

チリ大地震支援準備情報

チリ大地震 ユニセフ、被害状況の把握と支援準備を進める

【2010年2月28日 ニューヨーク発20100301tiri1.jpg

© Reuters/Ruiz Caballero

2月27日、チリを襲ったマグニチュード8.8の大地震。地震発生直後、首都サンティアゴの繁華街の路上に集まる人々。数百人が死亡。インフラも深刻な被害を受けた。

現地時間2月27日(土)未明に、南米チリを襲ったマグニチュード8.8の地震。ユニセフは、他国連機関と共に、被害状況の把握を進め、緊急支援活動をすぐに開始できるよう準備を整えています。

この地震で少なくとも700人が死亡し、数十万人の人々が被災したと報告されています。民家、病院、学校、道路や社会インフラなど、被害は広範囲に及んでいます。ユニセフ・チリ事務所のスタッフ全員の安否は確認されました。

ハイチ大地震の発生からわずか6週間半ほどで発生した今回の地震。ハイチでは、いまだに大規模な支援活動が続けられていますが、ユニセフは、その活動を縮小することなく、今回のチリの地震で求められる支援を提供することができると明言しています。

「ユニセフは、チリで発生した地震の影響を受けた全ての人々、特に子どもたちへの支援を行います。」(ユニセフ広報官談話)

「大惨事地帯」20100301tiri2.jpg

© Reuters/Jose Luis Saavedra

震源から100キロ南に位置する町、コンセプシオンで、崩壊した建物の傍に立つ男の子。

現地時間27日(土)午前3時34分に起きた今回の地震。震源地は、首都サンティアゴから南西に325キロメートル、20万人が暮らすチリ第二の都市コンセプシオンからは、僅か100キロの地点でした。地震による津波の影響で、南部沿岸の都市にも二次被害が発生しています。

チリ政府は、震災の影響を受けたビオビオ、マウレ、アラウカニア、バルパライソ、サンティアゴ都心部を、「大惨事地帯」に宣言しました。

被害状況の初期調査を行ったチリ政府は、現地時間28日、国際社会からの支援も受け入れることを発表。特に、仮設の病院施設や仮設橋の設置、浄水用の資材のほか、被害調査や行方不明者の捜索・救援の専門家の派遣を求めています。

一方、チリの教育省は、新学期の開始を一週間延期することを決めました。新学期は、現地時間の月曜日(3月1日)に始まる予定でしたが、3月8日に順延されました。

子どもたちが最も弱い立場に

今回の地震による死者数は、今後増えるものと見られていますが、1月12日にハイチで起きた地震と比べると、その数は限られるものになると見込まれています。ハイチでの地震は、チリで発生した今回の地震よりも地震の規模を表すマグニチュードは小さい値であったにもかかわらず、震災前から国中を覆っていた極度の貧困と、非常に脆弱なインフラ設備のために、地震の影響が拡大されました。

間もなく雨季が始まるハイチでは、今後、雨によって、支援物資の配布や様々なサービスの提供活動が思うように進まなくなるのではと懸念されています。こうした状況にも関わらず、ユニセフは現在、他の人道支援団体と共に、被災した子どもたちのために、緊急の教育支援活動を急ピッチで進めています。

子どもたちは、自然災害や紛争などの緊急事態において最も弱い立場に立たされます。ユニセフは、こうした状況の中で、子どもたちの命を守り保護するための緊急支援活動に加え、一瞬にして日常を失ってしまった子どもたちが安心して日常的な感覚が取り戻せるよう、「学校活動」を出来る限り早く再開できるように活動しています。

***

(財)日本ユニセフ協会では、ユニセフ本部・現地事務所より要請が入り次第、緊急募金の受付を開始いたします。

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